10％から学ぶもの

　本日は心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。

　今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。

　あなたがいつも若々しく豊かに生きる秘訣は、あなたが遭遇する様々な出来事をどう受けとめるかにかかっています。問題が起こるとつい誰かのせいにしたくなるものですが、スイスの心理学者でタイプ論の創始者、カール・グスタフ・ユング（1875年～1961年）の次の言葉をじっくり考えてみたいものです。
　「その人の過ちが90％であり、あなたの過ちが10％であるにしても、あなたはその90％のことを考えることからは、何も得ることはありません。あなたはそのことをどうすることもできないからです。しかし、あなた自身の10％からはとても大事なことを学ぶことができるでしょう」。
　能力のある人、可能性に満ちた人ほど、人や状況を変えようとエネルギーを費やします。大切なことは、相手や状況を変えようとしないことです。むしろ、自分自身を変えることが賢明な生き方です。相手にものを頼み、「なぜできないのか」と責めるのではなく、どうしたら相手がスムーズにできるかと考え、できるように頼むことです。そのような努力は、あなたをいつまでも若々しく、無尽蔵の知恵の源泉となるのです。あなたの10％は何ですか？