仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日はシャロームの会で心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、渡辺裕子先生の言葉のご紹介です。
関係を良くする最初の努力目標として相手の在るがままをそっくり受け入れる「受容」。そして、相手の話にじっくりと耳を傾けて聴く「傾聴」があります。これを実践しようとすると必ず経験するのが、できない自分との葛藤です。そのただ中にいるお母さんから相談を受けました。
「娘の不満を聴こう、受け入れようと頭では思っていても、毎日同じことをくり返しぶつけてくるので、ついイライラして“もういい加減にしたら!”と言ってしまう自分がほとほといやになります。なんでできないんだろうって自己嫌悪でいっぱいです」。
自己嫌悪になるというのは、自分を変えたい、変わりたい、どんな娘をも全て受け入れることのできる母でありたいと強く願うからこそなのだということをお伝えしました。
するとお母さんがこんなことに気づかれました。「娘も怒りを私にぶつけながら友だちが許せないでいる自分に自己嫌悪しているみたいなんですが・・・ということは、娘もゆるせる自分でありたい、自分を変えたいと言うことなのでしょうね」
「娘さんは、自分を変えるためにエネルギーをお母さんからもらおうとしているのでしょうかね・・」と言ってみました。するとお母さんは、「言われてみればそうですよね。私だってこうしてくり返し、先生に娘への不満と自分の気持ちをきいてもらっているけれど、“もういい加減にしたら”なんて言われたらいやですものね。確かに私もこうして聴いてもらいながら自分を変えていくためのエネルギーをもらっているんですね」。
この意味づけと一つにしぼった努力目標が実っていることは言うまでもありません。