仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、永住許可申請のご相談と在留資格認定証明書交付申請のため仙台入管へ行きます。午後は、NPOで高校生の夏ボラ体験事前打ち合わせ会に出席してから、シャロームの会で心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
あるお寺の前を通りかかるとこんな言葉がかかげてありました。『地獄はありません。造りさえしなければ、』。思わず立ち止り、しばらく考えさせられました。ちょうど深い落ち込みの只中みいる人たちのカウンセリングが続いていたのですが、この言葉が、そのクライエントの方々の心を言い当てているように思えたのです。私自身その傾向が強いのですが、問題が起こると、物事を真剣に捉えすぎるあまりに、自分ではコントロール不能な非常事態が起こったかのように感じてしまい、深く落ち込むのです。本当はそこまで落ち込む必要がないのに、自分で造りあげた地獄絵図に、自分で入りこみ、そこから出られないと確信してしまうのです。
真の問題は、それを自分で描いた地獄絵図だと気がついていないことです。ご本人は、真の地獄にいると思っているわけですから、最初我々カウンセラーは十二分にそにお辛さ、苦しさを共感しながら、お話を伺います。しかし、カウンセリングを続けていく中で、クライエントの方に変化が起こります。「今自分のいるこの状況は、地獄ではなく自分で書いた地獄絵図なのだ」と気がつかれるのです。そのときの変化していく様子は、カウンセラーにとっても興奮する瞬間です。
それは、自分で自分を地獄から救い出した瞬間なのです。時折立ち止まって、自分の中に地獄を造っていないか点検したいものですね。