仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は、シャロームの会のメンバー交流会に参加いたします。
今日は、金藤晃一先生のご紹介です。
ある小学校でのお話です。校庭の木々の緑がまぶしく感じられる季節。先生は絶好の写生のチャンスと思い、生徒たちに、一番好きな木をスケッチブックに描いてくるようにといいました。子どもたちは、各々自分の好きな木を描き、色を塗って先生のところに持ってきました。当然ですが、ほとんどの子たちは、木の葉っぱは緑、幹や枝、張り出した根っこなどは茶色に塗っていました。ところがある一人の生徒が描いた木の色は、なんと紫色でした。
驚いた先生は、その理由を聞くと、その子は「一番好きな木だから、一番好きな色を木にあげたの」と答えたそうです。常識的に考えれば、紫の木などあるはずがありません。
しかし、その感受性に感動した先生はその子にこう言いました。「いい成績はあげられないけれど、先生はこの絵をすばらしいと思うよ」と言って、紙で作った金メダルを、こっそりその子にあげました。そのお子さんは、その後美大に進学し、今画家の卵となっています。あの紙の金メダルを壁に飾って励みにしていたと、メダルを下げた写真を先生に贈ってきたそうです。
常識にとらわれすぎると、私たちは相手の可能性の芽を摘んでしまうことがあります。様々な視点で、自分や相手を見つめ、可能性を引き出す人間性を育てていきたいものです。