仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、相続申請とNPO法人設立申請それぞれのご相談をお受けし、午後は、永住許可申請と建設業許可申請のご相談をお受けいたします。尚、夕方は心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、井出はほる先生の言葉のご紹介です。
昭和39年「仏法をアメリカに伝える」という誓いを胸に嶋野榮道(しまの・えいどう)先生が渡米したのは28歳のときでした。スーツケース一つと仏像を一つ持ってニューヨークにたどり着いたとき、所持金はたったの5ドル。とりあえず住む所を探し、タクシードライバーをしながらの生活が始まりました。
アメリカ人たちは、いつも濁っているニューヨークのハドソン川になぞらえて、彼をあざ笑い口々に言いました。「ハドソン川が澄んでも、アメリカに禅寺が建つことはない」と。心打ち砕かれた彼は、最初の志を忘れ、座禅もせず、お経も読まず、掃除すらしない日々を送るようになりました。
そんなある日、師匠・中川老師の言葉をはっと思い出し我に帰りました。「もし、法のために心身を捧げるなら、、法の方からやってくる」と。あー自分は、何のためにアメリカに渡ってきたんだと、その日に、嶋野先生は、仕事を断り、その翌日から、朝4時に起き、座禅、読経、掃除をしました。「誰もいなくてもかまわない。ただ禅僧として、為すべきことを為せばいいのだ」と決心すると腹が据わりました。そして、ただ毎日それを続けているうちに、自分の話を聞きに来られる人が次第に増えてきました。そしてその中からあるご夫婦が、「あなたは、はるばる日本からやってきて、アメリカ人のために座禅を教えて下さっている。このお金でお寺を建ててください」と多額の寄附をされたのです。そして三年後、禅堂正法寺が、建立されました。
つい、日常生活の中で、わたしたちは自分の原点や本業を忘れることがあります。常に立ち返っていきたいものですね。