仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は、シャロームの会で心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
ある青年が私にこう言いました。「朝から晩まで、布団の中で丸くなっている日がズッと続いています。何かしなきゃと思いつつ、結局何もできないんです。最近つくづく『何もしたくない。』というのが本当の自分の声なのかな?って思うんです」。
これは多くのうつ病の方が味わう虚無主義という“うつ特有の症状”です。例えば、風邪が病気ならば、熱が出るのはその症状です。熱が出るという症状だけ見て、「私は、いつも熱っぽい人間だ。」という人はいません。風邪が治ったら熱は引いていくと知っているからです。それと同じように、うつ病が治るに従って「何もしたくない。」という虚無主義も自然と消えていきます。
回復基調にあるうつの人は、自分に戸惑うことがあります。「あんなに何もしたくなかった自分が、今さら何をしようとしているんだろう?行動しても、また具合が悪くなるだけだ。だって本当の自分は『何もしたくない。』と言っていたのだから・・・。」と自分にブレーキをかけようとします。そんな時、私は「ご安心下さい。そのお気持ちはお察ししますが、それは、あなたのうつ病が良くなった証しですよ。燃え尽きないように注意は必要ですが、少し行動してみるといいですよ。」と申し上げるようにしています。
小さな行動が、自然なやる気を生み出し、そのやる気が、その人の意志力を麻痺させていた虚無主義の雲を追い払っていきます。お試しあれ。