仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請とNPO法人設立申請のご相談をお受けして、午後は心の障がい者の就労支援のご相談とセミナーを開催いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
同僚のA子さんが大きな手術を受けることになりました。手術は大成功し、一ヶ月後には無事に職場に復帰されました。退院したとはいえ、あれだけの手術の後です。「A子さん。無理しないでね。いざというときは、仕事は全部僕がさせていただくから。早く返ってね。」と私なりに彼女に対して配慮して言っていました。
ところが、しばらくして彼女にハッキリと「金藤先生のお心遣いはとても感謝なのだけれども、そう言わないでほしい。」と言われました。びっくりした私は理由を尋ねると、「『無理しなくていい。全部僕がやるから。』と言われると、『あなたは、ここにいなくて良い。』と言われているような気がする。」と教えてくれました。「がんばらなくていい。」と“うつの人”は言われると、「いなくていい。」と言われているように感じるとレクチャーした矢先だったので、悔しい思いと同時に、A子さんの立場に立ちきれなかった自分自身に愕然としました。
彼女に謝った上で、正直に私はこう質問しました。「逆に、何と言われるとうれしいですか?」。すると一言。「『一緒にやろう』と言われるととても励まされる」。私の心にジンと染みました。
善意の人は、自分が良いことをしているという確信があるので、自分の善意が、人に迷惑をかけていたり、傷つけているという自覚がないことがあります。ときおり自分の善意を検証する必要がありますね。