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各々が尊重される組織

菊地茂

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 本日は午前中、一般社団法人設立申請のご相談をお受けし、午後は、相続と心の障がい者の就労支援に関するそれぞれのご相談をお受けいたします。

 今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。

 人間関係で苦しくなるのは、助け合いで始まった関係が、いつの間にかもたれ合いになっているからかもしれません。いつも特定の誰かが犠牲になって、成り立っている組織、家族、職場はどこかに無理がかかっています。たとえば、家庭内の誰かが問題を起こしたとします。家庭内病理という視点で見るならば、それは問題を起こした当人よりも、問題を起こさざるを得ないほど、その人に無理がかかっていた家庭内の関係が問題だと捉えます。
 こうならないための一つの方法は、各々が安心して弱音が語れる体制を整える事だろうと思います。各々が尊重される組織とは、安心して自分の弱さや弱音が吐ける組織です。弱音を吐けない組織は、実はもろい。その特定の犠牲になっている誰かが、バーンアウトしてしまったら、あっという間にその組織体が崩壊してしまう。各々が自分の限界を語り合い、その上で助け合っていくと、長持ちする共同体になり、組織が生まれます。
 自分が於かれている組織や家族の中で、誰か一人だけが犠牲になっていないか、自分だだけが犠牲になっていないか、本来自分がするべき事をしないで、当然のよう誰かにおんぶしてはいないだろうか、時おり点検していきたいものです。

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