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人気の悪役

菊地茂

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 本日は、シャロームの会で心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。

 金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 ある幼稚園の桃太郎の劇で、先生が鬼になり、子どもたちは全員桃太郎を演じたと聞いたことがあります。ところが、先日、それとは正反対の現象をある小学校の先生から伺いました。その先生曰く「子どもたちは、学芸会で悪役を喜んでいます。」なぜか?
 今は「いじめは絶対にだめ」と言う教育が徹底しているので、みな良い子を演じて、常にストレスがかかっています。しかし、劇で悪役になり、日頃、言えない汚い言葉や、相手を罵倒する言葉を、思いっきりみんなの前で言えることが快感になるらしいというのです。特にいい子や優秀なお子さんほど喜ぶそうです。日頃いい子をやって、抑圧している部分に光が当てられ、心理的にバランスが良くなり、情緒が安定するというわけです。
 「学芸会に来られたご父兄は、気分を害されたりしないのですか?」と伺うと、「○○くんにも、いろんな面があるんですね。この発表を通して、○○君の人間としての幅が広がったと思います。」と言うと、ご父兄の方も喜んで帰られるとのこと。なるほどと思いました。
 大人も同じかもしれません。人に受け入れられるために、本音を押し殺しながら皆ストレスを抱えています。そのストレスが何かの形でいびつに出てくることがあります。どんな自分も大切な自分であると、受け入れることが重要なのだと改めて思いました。自分の中に陰の部分があることを認めることは、自分に幅を産んでいることになります。

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