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人育ての方法(その4)

菊地茂

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 本日は午前中、中国人研修生に入管法と労働法のお話をいたします。また午後は、心の障がい者の就労支援基礎セミナーでお話をいたします。

 今日は、吉川宗男先生の言葉のご紹介です。

 さて、たしかに人は事を任されると成長します。しかし任せても任せ方がいい加減だと、相手は、混乱し、やる気も自信も失います。任せるには任せ方があります。次の三つのステップを心して、良き任せ手をめざしましょう。
 第一ステップ、仕事の目標とその目的をはっきり説明する。「あの件だけど、いい感じにしておいてね」という曖昧な言い方ではなく、「明日の午後三時までにこの文書をレポート用紙二枚にまとめて提出してください」と具体的な目標を伝えます。さらに大切なことは、その仕事の目的を伝えること。「そのレポートをもとに、明後日の会議で話を進めたいと思っているんだよ」と仕事の意味が分かれば、相手の仕事に対する姿勢が自ずと前向きになっていきます。
 第二ステップ、処理中に必要があれば指導する。後から「ここがなってない、ここもなってない」と言われれば、相手のやる気が失せてしまいます。仕事を任せたら、途中で相手のしていることを認めつつ、必要があれば指導すると効果的です。伸びている会社は、クレーム対応が見事だと言われています。スピーディーで丁寧なのが特徴です。ある社長さんは、自ら率先してクレーム対応を行います。その適切なやりとりを社員の一人一人がじかに見る。これが最高の社員訓練になるのだそうです。社長が休みの時はクレームの電話が取り合いになるのだそうです。程なくして、どの社員も見事なクレーム対応ができるようになること。クレーム処理を喜んで、社長さん自ら行うことによって、お客様は感動し、社員は学び、会社はさらに伸びていく。「何で、クレームなんか来るんだ」という姿勢ではなく、「クレームこそチャンス。宝物だ」。そんな社長さんの心の姿勢が、好循環を生んでいくのです。モデルを自分自身が示しながら、オン ザ ジョブ トレーニングできれば相手はどんどん成長していきます。
 第三ステップ、成果を評価する。やれて当たり前という態度ではなく、「よくやってくれた」と成果を評価し、さらなる目的と目標を提示していく。この三つのステップを心すると、だれもよき「任せ手」(メンター)になることができます。


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