仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は、フナイトップリーダークラブ4月地域例会に出席のため、東京へ出張いたします。
今日は、吉川宗男先生の言葉のご紹介です。
私の同僚ですが、電話対応する時に、かなり控えめに低いトーンで「はい、米沢興譲教会の○○です」とおっしゃる方がおられました。電話に出る時は、声のトーンを高めに対応するように日頃、練習もします。しかし、この方はなかなかうまく電話対応できずご苦労しておられるようでした。そんなある日、私は出先から電話をしました。すると。またその方が電話に出られたのです。どうも急いで走ってきて、電話にお出になったらしく、その勢いで「はい!米沢興譲教会の○○です」とトーン高めの対応だったのです。私はチャンスだと思い「○○さんの電話対応素晴らしですね。こんなふうに明るい声で出ていただけると、出張先で心細かった私の心がホッとします」。「あら、そうですか。私あわてて出たんですけど、そんなこと言われたのはじめてです。ほめ上手。さすがカウンセラーですね!」と言っていただきました。それから、彼女の電話対応が変わりました。明るい声で出て下さるようになりました。明るい声といっても、自分がどういうふうにしたら明るい声が出るか、意外に分からないものです。私が「今の対応良かったですね」と変化を認めたことによって、こういう感じで電話に出ればいいんだと、まさに体得できたのです。
私たちは、人を指導する時、どうしても「ここをこう直せ」式にやりがちですが、相手は混乱するばかりで、ちっとも成長しないということがあります。それよりも相手が、何かの拍子にうまくいった時に、「それだよ」と認めてあげる指導法の方が、相手は体で理解しますから、ドンドン成長していきます。「いい指導者は、相手の変化を喜べる人」と聞いたことがありましたが、いい変化を見つけたら、すかさず「それだよ」と認める。相手のいい変化を見逃さずに認めることは、いい「助け手」「支え手」の条件です。