仙台の行政書士より241126心のメッセージ
本日は午前中、建設業許可申請と相続申請のご相談を、午後はNPO法人設立申請と産業廃棄物処理業許可申請それぞれのご相談をお受けいたします。尚、夕方は士業の異業種交流会に参加いたします。
今日は、吉川宗男先生の言葉のご紹介です。
メンタリングを日本的に意訳すれば、「人育て」と言っていいでしょう。吉川先生が講演で興味深いことをおっしゃっていました。人育てをするコツは、「“あの手、この手”を使うことです。あの手この手とは、『教え手』『助け手』『支え手』です。最初は、後輩や子どもさんにいろんなことを教えてあげ、助けてあげる。でもある程度相手ができるようになったら、相手を見守りながら支え、最終的には、徐々に手を引きながら相手に任せるようにします。そうして、相手は一人前になっていけるのです」。私は思わず「なるほど」と唸ってしまいました。
「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は育たじ」という山本五十六の名言があります。日本流のコーチングの心得としてよく引用される言葉です。ただ、私は以前からこの「やってみせ」の前にもう一言何かが足りないと思っていました。有能なマッサージ師の方から相談を受けました。「なかなかスタッフが育たないんです。私から少しでも技を盗み、学ぼうとする意識が低いんです。どうしたらいいでしょう?」。あなたでしたらどうアドバイスされますか?私はふとヒラメイてこう申し上げました。「スタッフさんに『いつも働いてくれてありがとう。何もお返しはできないけれど、私のできる最高のマッサージを受けてくれない?』と言って体験してもらうのはいかがでしょう?素人考えですが、体を使ってのお仕事ですから、口で教えるよりも、体感してもらった方が、スタッフさんの成長も早いと思うのです。『さすが師匠、ここはこうするのか~』と体で理解し、後から『どうしたらああいうふうにできるんですか?』と質問に来られるかもしれませんよ」。
すると、その方は、膝をたたきながら「それは面白い。目から鱗。やってみます。スタッフの子たちの驚く顔が楽しみです」。意気揚々と帰って行かれました。お見送りしながら「この方はいいと思ったことは即座に実行する。だから成功するんだな」と感動しました。「やってみせ」の前に「やってあげ」。「教え手」の第一歩ならぬ第一手だと思います。