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「感情的決めつけ」を疑う

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と心の障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。また午後は、グループホームの宮城県の調査に立会います。尚、夕方はA型事業検討会に出席いたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 「最悪~!」という言葉を多用する方がいます。私は個人的にちょっと気にかかります。ある同僚の一人が、出した手紙に切手を貼り忘れて、その手紙が戻ってきました。その瞬間、その方は「最悪~!」とおっしゃいました。気持ちは分からないではないのですが、そう言うのがクセになっているのは問題かもしれません。
 よくよく考えてみると、「最悪~!」というのは、実はその人の解釈です。これを心理学の用語で言うと「感情的決めつけ」と言います。「最悪~!」と決めつける前に、目の前の事実だけに焦点を当てて、事実は何かを明確することが大切です。今の例で言えば、事実は、「切手を貼り忘れた手紙が戻ってきた」のです。もう一度、切手を貼って出せば良いだけのこと。
 決して「最悪」ではないのです。これを意識すると、視野が広くなり、感情的なエネルギーを消費せずに、次善策を打つことができます。「気分が悪いということは、頭の使い方が悪いのだ。」と言った心理学者がいましたが、気分が悪くなったら「どう、考えたから気分が悪くなったのだろう?」と考えてみると、自分の考え方のクセが分かってきます。その上で、「本当にそうか?」と自らに問いかけ、自分の「感情的決めつけ」を疑いましょう。気分が変わり、新しい視野が与えられます。


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