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スランプの時は手を動かさず

菊地茂

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 本日は午前中、一般社団法人設立申請のご相談を、午後は、建設業許可申請と宅建業免許申請に関するご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 「作家は、スランプの時もとにかく書き続ける」と聞いたことがあります。何も頭に思い浮かばなくても、ペンを持って書き続ける。どうしても文章が出てこない時は、夏目漱石、芥川龍之介といった文豪の文章を、ひたすら写経のように、原稿用紙に書き写していくのだそうです。その内にハッとひらめいて、自分の文章がかけるようになる。さながら、自分の手には別な脳があって、その脳が勝手に小説を書いているような錯覚に陥ると言われていた作家がいました。
 デザイナーも「デザインをする時は、頭で考えるというよりも、手で考えている」と言われる人が多いとお聞きしました。ちなみに「手は第二の脳」と言ったのは哲学者カントです。
 これは最近の脳科学でも証明されているようで、脳研究者の池谷裕二(いけがや・ゆうじ)先生は、やる気パワーの根源は脳内の「淡蒼球」というところにあると言っています。その淡蒼球が刺激されると、やる気が出るように脳はできているんですね。
 じっと待っていてもやる気は起こらない。やる気を迎えに行く必要があるのです。そのやる気スイッチは、なんと体を動かすことだそうです。それも小さな行動でいい。とりあえず動いているうちに、運動野が刺激されて、淡蒼球が反応して、やる気が加速していくのだそうです。スランプの時は、悩みをメモに書いてみる。手を動かして書いているうちに道が開けます。


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