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存在を喜ぶ

菊地茂

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 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 久しぶりに鹿児島県串木野市にある神村学園に行って参りました。学園長の神村裕之先生の「全教職員に、一元のスピリットで生徒に接して欲しい」という熱い願いからはじまったこのプロジェクト、約三年ぶりの再開でした。なつかしい先生方もおられれば、まったくはじめてお会いする先生もおられ、とても充実した三日間を送らせていただきました。
 午前中の授業が終わって、お昼を頂戴することになりました。学校内にある控え室にお弁当が運ばれてきました。割り箸を取りだそうと箸袋をあけようとすると、私はビックリしてしまいました。その袋には、午前中のセミナーの感想と、われわれ講師に対するねぎらいの言葉がコンパクトにまとめられて印刷されていたのです。そして三日間、それは続きました。もちろんその日その日違う内容でした。その箸袋は神村先生の発案で学園の事務局長さんがお造りになっているということをお伺いしました。
 「大切にされているな~」という思いが、私の心に染みてきました。細やかな心配りとは、相手の「存在を喜ぶ」という人間として基本的なことを忘れがちになりやすいものです。わたし自身心新たにされました。



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