人気者おばぁちゃんの秘密

　本日は午前中、心の障がい者の財産管理と成年後見についてのご相談を、午後はシャロームの会を視察される型のご案内とご相談をお受けいたします。

　今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

　健康心理学の研究チームの調査によると、友人が多い人は、少ない人と比べると脳や免疫システムが発達し、極度の落ち込みや不安、焦燥感、さらに依存症のような心理的問題を抱えにくく、また病気から回復しやすく、そもそも病気にかかりにくいことが分かったそうです。
　その話を聞いた方が、「あの話は実によかった。私の知り合いの長生きのおばぁちゃんは、確かにいつもニコニコしていて、色んな年代の人々が常にたくさん集まってきます。そして世間話をして、みんなニコニコして帰って行きます」とおっしゃいました。
　大変興味深かったので、「何で、そのおばぁちゃんの所にはそんなに人々がやって来るんですか？」と伺いました。
　するとその方がしばらく「うーん」と考えてからこう言われました。「あぁ、分かった。あのおばあちゃんは決して人の悪口を言わないからだ。だから、どんな話をしても、このおばあちゃんは自分のことを他の人に悪く言わないと思うから、みんな安心して話に来るんだと思います。いつもは悪口・批判を言っている人でも、心のどこかでは、きっとそういうことは良くないと思っているし、そういう自分が好きではないのだと思います。でも、このおばぁちゃんの所に来ると、そんな嫌な自分を出さずに済むので、居心地がいい。そしてその前向おばぁちゃんから元気をもらえる、極論を言えば、長生きしたければ、人の悪口を言わないことですね。勉強になりました。ありがとうございました」。「いえ、私の方こそ勉強になりました」と申し上げました。
　後から私もそんなおじいちゃんになりたいと思いました。教えられますね。