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自分自身を拾う

菊地茂

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 本日は、シャロームの会いやしの家の修繕工事完了検査に立会います。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 TCSの本部のある米沢興教会の会堂は築17年たとうとしていますが、いつもきれいです。造っていただいたヴォーリス建築事務所の方々が、時折、訪ねて下さいますが、そのきれいさに感動して帰られます。それは言うまでもなく、日々の掃除はもちろんのこと、常日頃スタッフの方々や教会員の方々が、気がついたら、落ちているゴミを拾うということを徹底しているからだと思います。
 このゴミ拾いを、私は私自身の心の調子のバロメーターとして重要視しています。「いつもバタバタして忙しそうにしているカウンセラーは二流だ」という言葉を聞いたことがあります。その言葉を知った時、自分に言われているような気がしました。そこで目の前のゴミを拾えないぐらいバタバタ忙しくなる時は、私自身、「要注意だな」と心しています。確かにいつも目の前のゴミを拾うくらいの心の余裕を持っていなければ、クライエントさんのお気持ちを聴き、汲むことはできないと思います。
 目の前のゴミを拾いながら、「今、俺はチャンスを拾っているんだ。心の余裕を拾っているんだ。いや自分自身を拾っているんだ」と自分に語りかけています。忙しさに自分自身を持って行かれないための、私のささやかなチャレンジです。


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