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傷は傷によっていやされる

菊地茂

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 本日は午前中、シャロームの会の視察に来所する団体のご案内を、午後は相続申請と株式会社設立のご相談をお受けいたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 まことに彼(主の僕)はわれわれの病を負い、
 われわれの痛みをになった。
 しかるに、われわれは思った。
 彼は打たれ、神にたたかれ、苦しめられたのだと。
 しかし彼はわれわれのとがめのために傷つけられ、
 われわれの不義のために砕かれたのだ。
 彼はみずから懲らしめをうけて、
 われわれに平安を与え、
 その打たれた傷によって、
 われわれはいやされたのだ。  [イザヤ書・53章4-5]


 これは有名な「主の僕」の歌のなかの一節です。その姿に美しさも威厳もはく、人に嫌われたり、見捨てられたりする、あわれでみじめな「主のしもべ」を描いたものです。本来はイスラエル民族の使命を語る詩なのですが、ここに示される受難と光栄の対比から、キリストを連想する人たちが多いにも、無理からぬことでしょう。
 特に「その打たれた傷によって、われわれはいやされた」という一句を、心にとめていただきたいのです。
 キリストの救いは、ご自身の傷による救いなのです。その救いは、われわれが深く傷ついたときに、はじめて生き生きしたものとなって、心にしみ込んでくるのです。心の傷は、傷によっていやされるということなのです。

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