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心が渇いたら、耳を澄ましてみる

菊地茂

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 本日は、仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 祭りの盛大な最終日に、イエスは立ったまま叫んで言った。「誰か渇いている人があれば、わたしのところに来て飲むがよい。わたしを信じる人は聖書の言う通り、その人の腹から活ける水の川が流れ出ることになる」[ヨハネによる福音書・7章37-38]

 ヘブライ語たんに〈ハグ〉(祭り)と言うと、仮庵祭を指します。ブドウ・イチジク・ナツメヤシなど、秋の収穫を感謝し、同時にその年の最初の雨を祈り求める最大の祭りでした。期間は七日間です。
 エルサレム南側の谷にあるシロアムの池から、毎日水を汲み上げて神殿まで運び、柳の枝がしぼんで頭を垂れると、人びとは一斉に詩編118・25の句、「ホシア・ナー」(どうか救い給え)と叫ぶ。イエスが叫んだのは、そうした喧噪のさなかでした。
 この時期、大地は渇き切っています。ほぼ半年の間、人々は雨なしで過ごしてきました、水への待望は頂点に達していたのです。水乞いの秋祭り―これは仮庵祭の特色と言っていいでしょう。この大地を活き返らせるのがその年最初の雨でした。
 思うに、私たちの心も渇きます、どうすれば心の泉を潤すことができるのでしょう。「我に来よ」―時にはその呼び掛けに、耳を澄ましてみたいものです。

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