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人生の荒野に輝く神のことば

菊地茂

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 本日は午前中、仙台福音教会の主日礼拝に出席し、午後は、みやぎNPOプラザで開催されます「NPOフォーラム2012」に出席いたします。

 今日は、前島誠先生のことばのご紹介です。

 人はみな草である。
 その麗しきは、すべて野の花のようだ。
 主の息がその上に吹けば、草は枯れ、花はしぼむ。……
 しかし、われらの神のことばは、とこしえに立つ。「イザヤ書・40章6-7、8」

 これは聖書の中では比較的めずらしい一句です。一読すれば、平家物語を連想させるような、無常感を漂わせているようにさえ感じられるでしょう。
 イスラエルの春は、とても短いのです。せっかく咲いた野の花も、砂漠からの季節風がやってくると、あっという間に枯れてしまう。後には生命を許さない、広々とした荒野が残るだけとなる。このイザヤ書の著書も、そのような情景を頭に描いたものと思われます。
 われわれの一生も、この草のようなところがあります。突然襲ってくる風の一吹きで過酷な状態に追いやられてしまうことも、しばしばです。
 聖書は教えます、「しかし」である、と。そのような状態のなかにこそ、「われらの神のことばは永遠に立つ」というのです。
 人生が荒野であればこそ、不合理でやりきれないものであればあるほど、神のことばは暗やみにさしこむ一条の光のように、とこしえに輝くというのです。

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