ヘルプレスフィーリング

　本日は午前中、建設業許可申請のご相談を、午後は産業廃棄物処理業許可申請のそれぞれのご相談をお受けいたします。

　今日は、丸山芳浩先生のことばのご紹介です。

　人間は試練や困難の中にいる時、自分一人でもがいているとしか思えず、誰も助けてくれないと感じ出します。これを“Helpless feeling”（ヘルプレスフィーリング）と言います。
　冷静になれば、助けてもらえる手段の1つや2つは思いつくものです。しかしこの感情にとらわれている真っ最中は、援助してもらえるなどは全く思いつきません。誰も助けてくれないのだ、という現実だけが見えるので、「私がやるしかない」と頑張り出します。
　これは周囲の人から見ると、「あの人は一切の援助を遮断して生きている」ように見えますが、当の本人は困りに困り抜いているのです。
　カウンセラー自身もこの“Helpless feeling”に捕われる時があります。クライエントに対して「もうどうしようもない」と重荷に感じる時です。そう感じる必要はないのですが、その思いがなかなか去らないのです。原因は、問題解決や解答を提示しようという方向に心が傾きかけているからです。
　特効薬は、「この人と共に困り抜こう、いや一緒に困らせていただこう」という決心です。つまり問題解決から身を引き、共感に徹するのです。「ウ～ン」と脂汗を流しながら、行き詰まりの沈黙に耐えた後、不思議なことに、クライエント自身が自分の問題に決断を下しているものです。