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子どもの言い分にも耳を傾ける

菊地茂

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 本日は、仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。

 今日は、前島誠先生のことばのご紹介です。

 エフライムはわたしの掛替えのない息子
 喜びを与えてくれる子ではないか。
 彼に敵対して語ることがあろうとも
 それでもなお、彼を深く心に留める。  [エレミヤ書・31章20]

 エフライムはヨセフ(エジプトの宰相)の次男でマナセの弟。祖父ヤコブの子として扱われ、兄を差し置いて長子とされ、イスラエル十二部族の開祖の一人となります。(創世記・48章12-19参照)。
 ソロモン王の死後、国は北と南に分裂、北王国イスラエルではエフライム族が王家の地位を独占しました。
 引用の「エフライム」は北王国の民を、「わたし」は民の父である神を指します。
 たとえ神が激しく叱責したとしても、その民を決して忘れ去ることはない。さらに「腹の底から憐れまずにはいられない」という句が、引用に続いて語られています。
 このことは親と子の関わり―つまりわれわれの日常とも重なっていきます。
 息子のやり方が気に入らない。心配ばかり掛ける。いくら叱っても効き目はなし。息子は息子で親とは口もききたがらない。そういうご経験はないでしょうか。
 エレミヤ書は語ります、「それでもなお、彼を深く心に留めよ」と。
 親のなすべきことは、まず耳を子に差し向けること。そして、黙って待つこと―それが神に倣うことだ、というのです。


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