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「神の秩序」と「人間の秩序」がある

菊地茂

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 本日はフィレンツエの視察研修です。尚、事務所では、建設業許可申請と廃棄物処理業許可申請に関するご相談をお受けいたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 モーセは全会衆を集めて言った、「これは主が行うよう命じたことばである。七日目は聖なる日、安息の日である。すべて自発的に自分の心からささげたい人は、持ち物のうちから主にささげる物を携えてきなさい」  [出エジプト記・35章1-5 一部要約]

 これはモーセが、荒野で幕屋の建設に当たって、民に与えた言葉の冒頭でした。
 ここには二つの聖所が語られています。
 ①時の聖所―週一回の安息日
 ②場の聖所―持ち運ぶ臨在の幕屋
 昔からユダヤ人は〈対〉を好みました。喜びと悲しみ、愛と正義、快楽と節制、男と女など、すべてのことを対として捉える習慣がありました。神を正義と愛、聖所を時間と空間の対として考えたのです。
 これらの対は、二つ合わせてワンセット、それぞれ単独では活かされません。両者の相互性において、初めてそれぞれの持ち味が活きるという認識でした。
 例えば時の聖所では、六日間の労働(人間の秩序)と、一日の休息(神の秩序)、この対によって聖が成立するのです。
 ちなみにユダヤの議会では、満場一致の採決は無効でした。全員が間違っている可能性があるからです。賛成と反対―この対を聖書の民は大切にしてきたのでした。


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