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ニッチーな視点

菊地茂

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 本日は、午前中建設業許可申請のご相談を、午後は、相続申請と精神障がい者の方の財産管理のご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 「出る杭は打たれる」とか「出すぎる杭は打たれない」とか聞きます。それに対して、私のモットーは「打たれないところに出る」でした。
 これは私の専売特許だとずっと思っていたのですが、経営の世界では、これを「ニッチー」と言うのだということを知りました。直訳すれば「隙間(すきま)」という意味です。ある市場で、圧倒的シェアをほこるA社とB社がしのぎを削っているとします。小さなC社は到底かないません。C社が生き残る道は、A社もB社も手のつけていない小さな市場を見つけて、その市場を開拓することです。これをニッチ市場と言います。別名すきま市場。
 イギリスの話です。ある小さな放送局がありました。大都市は大手の放送局が占有していて、とても自分たちが入り込む市場が無い。資金も限られています。「どうしたらいいだろう?」と考えあぐねたとき、あるアイディアがこの放送局の幹部たちに与えられました。そして、それを実行した結果、その小さな放送局の視聴率は高くなり、黒字経営を続けることができるようになったのです。
 なんと答えは「雨の多い地方にだけ放送する」。理由は、「雨の多い地方の人は余り外出せずに家にいる時間が多い。だったらテレビを見る機会が多いのではないだろうか」と考え、打って出たところが大当たり。
 打たれないところに出るニッチーな視点も身につけたいものですね。

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