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愛する者にこそ思いきった忠告を

菊地茂

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 本日は仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。
 
 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 あからさまに戒めるのは、ひそかに愛するのにまさる。
 愛する者が傷付けるのは、まことからであり、
 憎む者が口づけするのは、偽りからである。  [箴言・27章5―6]

 他人に何かを言うことは、本当にむずかしいものです。その内容が忠告であったり、相手にとって不愉快なものであるときはなおさらです。下手をすれば、いたずらに相手の機嫌を損じるだけ、気まずい状態までおまけについてくる。こういう厄介なことはさけたくなるのが人情でしょう。
 聖書は教えます。あからさまな忠告や叱責のほうが、言うべきことを黙っているのに勝る、と。真心があれば、傷つけたとしても真実である。冷たい心で甘言を吐くのは偽りである、と。
 自分の日常を振り返ってみると、これとは逆のことが多いのに気づかされます。冷たい心のまま他人に忠告してみたり、やさしい言葉をかけて、それは自分が親切な証拠だと思い込んだりするのです。
 もちろん黙っているほうがいい場合もあるでしょう。しかし、言うにしろ言わないにしろ、大切なことは一つしかない。自分が果たして「愛する者」であるかどうか、この点にかかっているというのです。

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