仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、終日福祉サービスの苦情解決に関する研修会に参加いたします。また、夕方はみやぎNPOプラザ利用者懇談会に出席いたします。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
「『子どもさんを無条件の愛で愛しなさい』と聞きますが、無条件に愛したらわがままになりませんか?」と、とても良い質問をいただきました。
ドストエフスキーの小説『悪霊』に、登場する二人の会話があります。
A:「全てを神様に赦されているということを言ったら、人間何をするか分からないね」
B:「そうではない。ほんとうに全てが赦されていると知ったら人は欲張りませんよ」
確かに限りない空気を封筒に入れる人はいません。全てが赦されていると知ると、人はなにもかもするのではなくて、むしろなくなるというのです。
昔、子どもたちが丁稚奉公など幼くして仕事をさせられた貧しい時代、お腹が空いたゆえの“盗み食い”がよくあったものです。しかし、お菓子屋さんに勤めても、決して“盗み食い”をさせない方法があるのだそうです。厳しい罰を与えることではありません。盗まなかったら、報奨金を与えるというのでもありません。雇ったその日に主人はこう言います。「さあ、食べなさい。もっといいのがあるから、どんどん食べなさい」と子どもたちに徹底的に食べさせるのだそうです。すると、もう二度とつまみ食いをしないというのです。“無条件の愛”は、人間を人間たらしめる土台です。