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反応と対応

菊地茂

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 本日は、「オリーブの風」で心の障がい者の就労支援に関するご相談をお受けいたします。

 今日は、丸山芳浩先生の言葉のご紹介です。

 アメリカでカウンセリングを学んだ時、カウンセラーは反応(REACTリアクト)でなく、反応(RESPONDリスポンド)するのだと学び、こんな話を聞きました。
 朝食の時、2階から先生の娘さんが降りてきて、「ママ~、私の靴下見つからないー!」と、いかにも「ママ、ちゃんとしてよ!」と言わんばかりの言い方をしました。すると奥様は、「冷蔵庫の中を見てみたら?」と言いました。冷蔵庫の中に靴下などあるわけがありません。今は朝食の時間なのだから、朝食を家族みんなと一緒にすませてから靴下を探しましょう、という意味です。
 自立した大人は、REACT(言われたことにそのまま反応)するのではなく、RESPOND(言われたことに左右されず、自分をしっかり持ちながらその場に適した反応)をするのだという例話です。
 これを一言でまとめたのが、「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」という聖句の言葉です。喜ぶ人に対して共に喜ぶだけが人間の反応ではありません。「自分ばかり喜んで…」と、ねたみや怒りが湧くことがあります。泣く人に対しても共に泣いてあげられるだけが反応ではありません。「いつまで泣いてるの!」と怒ったり、瞬間的になだめたり、様々な反応が出てきます。
 その人の位置と同じところに立ち、その人と同じ視線で見る。そこから「対応(RESPOND)」という本物の解決策が見えてきます。



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