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咲き乱れる野の花の心を

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と産業廃棄物処理業許可申請のご相談をお受けいたします。また午後は、シャロームの会の全体会に出席いたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 なぜ、衣類のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一輪ほども着飾ってはいなかった。    [マタイによる福音書・6章28-29]

 どなたもご存知の山上の説教のなかの一節―昔読んだ聖書では「野の花」は「野のゆり」となっていたと記憶します。
 以前から、この箇所はわたしにとって疑問でした。「野のゆり」という清楚なイメージと、世に名高いソロモン王の栄華と、どのように結び付くのか、およそ縁遠いものなのに、なぜ引き合いに出されたのか―そういう疑問を抱いていたのです(ちなみに原文の「クリナ」は、単に野の花一般を指す言葉で、「ゆり」と特定してはいません)。
 それが実際にガリラヤの野原に立ってみて、瞬時にしてなぞが解けました。
 白や黄色の野菊のなかに混じって、真紅のアネモネとポピーが見渡すかぎり草原を一杯に埋めていたのです。それは形容しがたいほど美しく華麗でした。「野の花」と言われたのは、まさしくこれだ。これに違いない。そのときの思いは今でもはっきりと心に残っています。
 民族や人種の別、教義上の争い、気負いやわざとらしさ、そのような人間の枠を超えたところに、「野の花」の心があるのでしょう。

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