仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は昨日に引き続き、リカバリーフォーラムに出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
子どもさんの問題でご相談に来られた親御さんに、私は「“かかわらない”という“かかわり方”」を勧めることがあります。“かかわらない”というと消極的な印象を持たれるかもしれませんが、子どもさん親御さん双方に良い影響を及ぼすという意味で、実は“積極的なかかわり”なのです。ですから「かかわらないという“かかわり方”」とやや語尾を上げて私は強調します。これは、全くかかわらないのではなく、今までかかわりすぎていた部分から、少しずつ手を引いていくところがこのかかわり方の真骨頂です。10かかわっていたところを9にする、8にする。そして我が子の変化、もっと言うと我が子と自分との関係の変化を検証するのです。
具体的には、①口を出さない、②手を出さない、最後に③お金を出さない、の三無い主義です。③のお金を例に挙げれば、まったくお金をあげないのではなく、今まで毎月一万円を与えていたとして、「実は、我が家の経済事情が思わしくなくて、しばらく協力してくれる?」と言って、7千円をあげる。ここで5千円にしないのが味噌です。端数にすると家の経済状態のリアリティーが我が子に伝わります。こういった工夫が、子どもさんの自立性を引き出すきっかけになります。
また、たまにあえて2千円+αで渡したりすると、その+αに親の愛を我が子は感じたりします。かかわらない“かかわり方”を意識していると、そんな緩急をつけた子どもさんとのかかわりができるようになり、親子関係が変わります。