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人間にはどうしようもないことがある

菊地茂

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 本日は、仙台純福音教会の主日礼拝に出席いたします。

 今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。

 しかし今、息子は死んだのだ。断食を続けたところで、何の意味があるだろう。もういちどあの子を連れ戻すことができようか。わたしはいずれその子のところへ行くだろう。しかし、あの子がわたしのもとに帰ってくることはない。   [サムエル記・12章23]

 
 人妻を犯してはらませた末、処置に困ったダビデ王は、策略によってその夫を戦死に追いやります。彼の妻となった女は、やがて男児を出産しました。しかし神の罰が下り、その子は重い病に倒れます。
 ダビデは自ら食を断ち、地に伏して全快を祈ること七日七夜、願いもむなしく子供は死んでしまいます。すると彼は一変して朗らかになり、着飾って飲み食いを始めます。周囲の者がいぶかって問いただすと、ダビデの与えた返答がこの引用句でした。
 ものごとが思いどおりに運ばないとき、人は失望します。それまでの努力が大きければ大きいほど、挫折感もそれだけ深まり、あとあとまで尾を引くことになります。聖書は教えます。「彼はもう帰ってこないのだ」と。
 素早い気持ちの切り換え、ダビデのこの態度に学ぶべき点はないでしょうか。人間には自分でどうにかできることと、自分ではどうにもならないことがあるのです。これを呑むのが聖書の民のリアリズムなのです。

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