仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、一般社団法人国際行政書士協会の例会に出席するため上京いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
今から12年ほど前のお話です。ニューヨークの大きな港に日本の自衛「かしま」が停泊していました。そのわきにイギリスが誇る豪華客船、七トンの「クイーン・エリザベス2世」が入港しました。今のイギリス女王の名前にちなんでつけられました。
ところが、その日は波が荒く、巨大客船はあれよあれよという間に「かしま」にぶつかってしまいました。幸い塗装が剥げた程度で、ケガ人は出さずに済んだのですが、国際問題にもなりかねない一大事です。「クィーン・エリザベス2世号」の機関長と一等航海士が「かしま」に謝りに来たそうです。彼らを「かしま」の上田艦長が出迎えました。
そこで上田艦長は何と言ったでしょうか?こう言ったのです。「幸い損傷も軽かったし、別段気にしておりません。むしろエリザベス女王陛下にキッスされて光栄です」。これが大評判。アメリカ、イギリスの大手新聞社が記事にし、上田艦長のユーモアセンスを高く評価したそうです。
「赦すことは人に輝きをそえる」と旧約聖書の記者は言いましたが、このエピソードは、まさに上田艦長に輝きを添えました。「裁く心は砂漠の如し。赦す心はオアシスだ」(田中美男&信生)。赦す心は、相手も自分も癒します。