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気持ちに焦点

菊地茂

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 本日は午前中、シャロームの会の高校生夏ボラ説明会に参加し、午後は、建設業許可申請と永住許可申請のご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 「うちの娘、今年中学3年なんですけど、高校はどうする?と聞いたら
『私、高校行かない~』っていうんです。どうしたらいいでしょう?」と聞かれたら、どう答えたらいいでしょう。「大丈夫ですよ。夏休み近くになったら、お尻に火がつきますよ。」「お父さん、高校進学だけが人生ではありません。」「うちの子も同じこと言うんです。本当に何を考えてんだか!」等など。いずれにせよ、こういう受け答えだと、相手は、「分かってもらった」とは思えないでしょう。
 つい、そう言ってしまうのは、聞き手が相手の問題に焦点を当てているからです。結果、安易に励ましたり、説教したり、自分の話にすり替えたりしてしまうのです。カウンセリングの基本は、クライエントの方が抱えている問題ではなく、その方の気持ちに焦点を当てながらお話を伺うことです。
 基本に忠実なカウンセラーなら、「それはご心配でしょう。」と相手の気持ちをズバリ、ケアするでしょう。そう言われたら、相手は「そうなんです。正直、びっくりしました。娘がそんなことを言うなんて想像もしていませんでした。」と自分の気持ちをドンドン語ってくれるでしょう。そして相手は「分かってもらえた。」という受容体験をし、娘さんに向き合うエネルギーを得るのです。気持ちに焦点を当てる、これが、よりよい人間関係のキーワードです。

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