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陰口をたたいた後のみじめさ

菊地茂

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 本日は午前中、株式会社設立とNPO法人設立認可申請に関するご相談を、午後はNPO法人とうほくPPP・PFI協会の総会と仙台日独協会の総会に出席いたします。

 今日は、前島誠先生のことばのご紹介です。

 舌をもって罪を犯さないために、
 わたしの道を慎み、
 悪しき者のわたしの前にある間は、
 わたしの口にくつわをかけよう。  [詩編・39編2]

 最も日常的な罪はなにか―おそらくそれは〈他人の悪口〉でしょう。人が言うか、自分で言うかは別として、日に何回かは耳にするはずです。そのため気にもとめず、気軽に扱う傾向はないでしょうか。
 聖書の民は昔から、悪口を殺人と同等に考えていました。預言者エレミヤは、悪口を矢を射ることにたとえて、陰から人を撃つ点ではさらに悪質だと語っています。またミリヤムは、弟モーセの悪口を言ったために神の怒りを招き、全身ツァラアット(ハンセン病)になるという神直々の罰を受けました。
 悪口のこわさは、一度に三人を傷付けることにあります。中傷される人、悪口を聞かされる相手、そして悪口を言う自分自身も後で必ず傷付くものです。そればかりか悪口は、ひとたび口から出てしまうと取り返しがつかず、伝染病のように広がり続けるばかりとなってしまいます。
 どうすればよいのでしょうか。聖書は教えます、「口にくつわをかけよ」と。それにはまず気軽さをとり、悪口を言った後のみじめな自分を思いだしてみることです。


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