仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、午前中建設業許可申請のご相談を、午後は心の障がい者の就労支援と相続申請に関するご相談をお受けいたします。
今日は、金藤晃一先生のことばのご紹介です。
かつて、航空機製造工場の労働者を二つのグループに分けて、ある実験がなされました。最初のグループは、指示どおりの仕事をさせるだけでした。もうひとつのグループは、これから製造する部品は、どんな飛行機よりも速く、高く飛べる最新のジェット機のものであると知らされていました。その結果、後のグループは、賃金は同じなのに、その生産性が飛躍的に向上したそうです。人は、自分のする仕事の目的が分かった時に、よりすばらしい仕事をすることがこの実験で立証されたわけです。
「何を」するかの前に「何のために」それをするのか、私たちにもときおり振り返りたいものです。今、自分がしていることにやりがいを感じないとすれば、もしかして当初の「何のために」という目的があいまいになっているからかもしれません。
ただ注意したいことは、目的がわからないからと言って、すぐやめてしまうことは考えものです。「石の上にも三年」とは言ったもので、目的がわからなくても、それをやり続けていくうちに、そこに真の目的を見いだす人もいます。実存主義的心理学・ロゴセラピーの創始者、V・フランクルは、「人は『生きる意味』によって生きている」ということを、自ら、ナチスの強制収容所に捕らえられているただ中で、実践し生き抜きました。毎日が、それこそ無意味と思える収容所生活の中でも、人は生きる意味、目的を見出すことを彼は実証したのです。常に「何のために」ということを考えていきたいものですね。