仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、NPO法人シャロームの会で運営いたします心の障がい者の就労支援施設「オリーブ・ガーデン(三越定禅寺館5階)」のオープン式に出席いたします。
今日は、前島誠先生の言葉のご紹介です。
わたしは名をもってあなたを知る。 [出エジプト記・33章17]
この句は、シナイ山でモーセに向けられた神のことばです。
神はモーセをどのように知られたのでしょう。イスラエルの民を率いて、奴隷の身分から自由の世界へ導いた英雄としてでしょうか。そうではなかったのです。そうではなくて、「名をもって」モーセその人を知ったのでした。
人間とはだれなのでしょう。それよりも、あなたはいったいだれなのでしょう。
職種や肩書でしょうか。子どもの親であり、夫の妻であることでしょうか。あるいは成し遂げた業績でしょうか。いいえ、そうではないはずです。それらはただ、あなたの羽織ってるマントにすぎません。
あなたの〈名〉― それがあなた自身なのです。あなたはだれなのかという問いに対する、ただ一つのふさわしい応答なのです。
「一生の終わりに、私は何を問われるのか。
『お前はなぜモーセではなかったのか』ではなく、『なぜツーシャでなかったのか』と問われるだろう」(ラビ・ツーシャ/十八世紀)
この自覚さえあれば、家族や隣人に対するあなたの態度も変わってくるでしょう。その名の〈名〉に向き合うようになるのです。