個性が魅力になる条件

　本日は午前中、契約書類作成と相続申請手続きに関するご相談をお受けいたします。午後は、産業廃棄物処理業許可申請に関するご相談をお受けいたします。

　今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

　「ここのラーメン美味しいって、もっぱら評判ですよ。何でこんなに美味しいんですか？」とお客さんから尋ねられると、そのラーメン屋さんは、「みなさん全員が美味しいって言わないからでしょう」と答えたそうです。
　はじめこの話を聞いたとき、私はこのラーメン屋さんが言った意味が分かりませんでした。「『すべての人が美味しいと言うラーメンというのは、実は個性がない、どこにでもある味ということだ。しかし私のラーメンは個性がある。だからこの味が好きな人は、とても美味しいと言ってくれるだろうが、この味が嫌いな人は、そうは言ってくれないだろう』という意味だよ」と友人に解説してもらってよく分かりました。
　漫画家の弘兼憲史さんがこんなことを書いておられました。「ぼくは売れる漫画家でずっときたわけじゃない。売れない時期は当然あった。そういうときでも、描きたいことだけを描こうという自分の中のけじめに従ってきた。読者受けするためにとか編集者の顔色をうかがうことはしなかった。それをすれば『いい人』になれるはずだ。でもこう言われるのが怖かった。『いい人だけど、個性がない』。これは漫画家としては致命傷だろう」。自分の味を大切にすると言うことは、同時に人から批判されるリスクがつねに伴います。それでも自分の気持ちを大切にしていくときに、真の魅力が生まれます。