仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は午前中、一般財団法人設立申請のご相談を、午後はNPO法人設立申請と相続申請に関するご相談をお受けいたします。
今日は、渡辺裕子先生の言葉のご紹介です。
新幹線の中でのことです。両手いっぱいにお弁当を抱えた乗務員さんが「お弁当はいかがですか」と足早にまわってきました。隣の席のご婦人が一つ買いながら「お茶とかのワゴン販売はないのですか」と言うと、乗務員さんは「今、弁当売ってますから。一人しか乗っていないので」と答えたのです。
“私は今一人で忙しのだ。同時に二つのことはやれないでしょ”がビンビン伝わってきました。そのあまりにも地の出たことばと態度に苦笑いをしてしまいました。そして数年前のヨーロッパへ向かう機内でのサービスのことが再び甦りました。若い乗務員さんの中にひときわ安心を与えてくれる60代の男性乗務員(パーサー)の存在がありました。
コーヒーポットを手に「コーヒーはいかがですか?」とゆったりと客席をまわる姿に見とれていました。私の席まできた時に隣の席の友人が「お紅茶を下さい」と言ったのです。私は内心(コーヒーはいかがですかって言っているのに・・・)と思いましたが、そのパーサーはすぐにこう返したのです。「できるだけ早くお持ちいたします」
直後に運ばれてきたのではありませんでしたが「少しも待たされた感じがしないね」が友人と同館の感想でした。このときのサービスの心地良さを忘れることができません。忙しく余裕がないと、ついこちら側の都合や事情、言い訳をしたくなります。それは機内や車内だけのことではなく家の中でだって同じ問いや注文が来ます。
「お母さん、ご飯まだなの?」「まだなのって手伝いもしないで何言ってんのよ。お母さん一人でそんなに何もかもできないでしょ!」と言い返したくなりますよね。当然です。そこをぐっとこらえてこう返してみてはいかがでしょうか。「おなかすいたでしょ、できるだけ早く作るから手伝ってくれる?」
家の中にこそ、こんな心地よさを提供していきたいものですね。