仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、NPO法人シャロームの会「オリーブの風」で心の障がい者の方の就労支援に関するご相談をお受けいたします。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
どの本屋さんをのぞいても、成功するための書物が並んでいます。しかし、人生は成功より失敗する機会の方が多いのです。その意味で、失敗の訓練をすることも、成功への大切な土台となります。
日本では古来、「とちり稽古」という伝統があります。三味線を弾いているとき、演奏中弦が一本切れても、残り二本の弦で見事に演奏し続けた奏者の姿を忘れることができませんが、あれはまさに「とちり稽古」しておられたからでしょう。冬、スキーを習う時も、転び方や転んだ後の起き上がり方などは必須科目と言えます。失敗とはマイナスではなく、さらに良き方法を見だしていくためのステップであり、どのような世界も失敗なくして成長、完成はあり得ないことを覚えたいものです。
なたも最初から自転車に乗れたのではなく、何度もつまずいたり転んだりしながら、やがて自転車に乗れるようになったことでしょう。意外と、失敗の大切さを認識しないために、成功への遠回りをしていることが多いものです。小さな失敗の集積が大きな成功を生み出します。
だとすると、失敗は小さな成功なのかもしれません。失敗した時、せっかくのチャンスを逃すことなく、「失敗は成功の母」とチャレンジしていきたいものです。