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伝える力1 誰が語るのか

菊地茂

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 本日は午前中、建設業許可申請と国籍帰化許可申請に関するご相談をお受けいたします。また午後は、NPO法人シャロームの会で開催いたします「学生ボランティアの集い」に参加いたします。


 今日は、田中信生先の言葉のご紹介です。


 「私は、伝えるのが不得手で、なかなか物事が相手に伝わりません。どうしたらいいでしょうか?」。よくいただく質問です。どうしたら、相手にこちらからのメッセージを確実に、そして着実に伝えることができるのでしょうか?今回から数回にわたって伝える力について考えてみたいと思います。
 「何を言うかではなく、誰が言うかが重要だ」と言われるように、まったく同じ事を言っているのに、相手への伝わり方が違うことがあります。たとえば、ご家庭でよくある光景ですが「お父さん、私が言ってもダメだから、お父さんから言ってください」と、父親に子どもさんへのメッセージをお母さんが託すことがあります。同じことを言うのでも、誰がそれを語るかが鍵を握ることがあります。
 メッセージを伝える大切な要は、語るメッセージに、命や迫力、ぬくもり、励ましが満ちていることです。そのようなメッセージを語るためには、何よりも、その人自身が語る言葉そのものを生きていることに尽きます。「どんなときも大丈夫よ」と語りかけながら、自分ががたがたと震えていては、平安よりむしろ、恐れが伝わります。伝えたいメッセージを、自分自身が誰よりも咀嚼(そしゃく)し、自分の血とし、肉とすることです。「存在がメッセージとなる」という表現がありますが、その領域に達するまでチャレンジしたいものです。これは、学歴、性別、年齢に関係なく、誰でも到達できる世界です。


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