仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、京都で開催されます全国社会就労センター長研修会に出席いたします。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
戦後、日本に繁栄をもたらした原動力のひとつは、貧しさからの脱却、欠乏感を埋めることにあったように思います。実際、日本人はそれを成し遂げ、現代日本は、世界の人から脅威の目で見られるほど繁栄した国になりました。
しかし、欠乏感から生まれる意欲は、それがある程度満たされると、満腹してしまい、それ以上、進もうとしなくなる傾向があります。俗に言うマンネリの世界に入ります。また一方で「欠乏を満たす」ということを一旦学習してしまうと、満たせば満たすほど今度は失うことへの恐れを持つことにもなります。たとえば、お金でも集めることが目的になると、今度は失うことが恐ろしくなります。さらに欠乏感を満たす世界は、比較の世界に直結し、ねたみ、そねみを生み出すことにもつながります。このように欠乏感から生まれる意欲だけでは、真の豊かさを生きるうえでは限界があると言わざるを得ません。
では、21世紀を生きる私たちには、何を持って生きる意欲としたら良いのでしょう。それは、感謝から生み出される意欲です。欠乏感から来る意欲は、無いものを探してそれを満足させる世界ですが、感謝からくる意欲は、今あるものを探し出して、喜ぶ生き方です。与えられている恵みの数を数え、感謝していくと、今までとは異質な意欲が湧き出してきます。