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やる気が出なくなるメカニズム

菊地茂

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 本日は午前中、産業廃棄物処理業許可申請のご相談を、午後は建設業許可申請と株式会社設立に関するご相談をお受けいたします。

   
 今日は、長嶺由宇先生の言葉のご紹介です。


 私たちの脳は、ストレスを受けると、自動的に後ろ向きの考え方や感じ方に切り替わる仕組みがあることがわかっています。脳にこうした仕組みが備わったのは、原始時代、捕食動物に襲われるなど、何らかの形で命の危機のストレスに絶えずさらされていた時代まで遡ります。そんなときにやる気を出して次々と新しいことに挑戦したら、本当に命を落としてしまいます。そこで、ストレスを受けた時にコルチゾールという副腎皮質ホルモンを増大させ、やる気を低下させる機能を持たせたと考えられています。
 やる気を低下させ、新た行動を起こさせないことが、実は生き残る上で役立っていたということです。やる気が出ないというのは、一見、悪い事のように思われるかもしれませんが、生き残る上で有利に働く一面もあったものです。
 ストレスにさらされればやる気が出なくなるのは当然のことなのです。そのような時は、過去の記憶をあれこれ思いだしている場合ではありません。自分の意識を、目の前に迫ってきた危機を乗り越えることだけに集中させた方が有利です。またストレスを受けたときに食欲が無くなるときがありますが、それはかつて人間が、いくら空腹であっても、とにかく逃げることに集中しなくてはならなかったからです。
 私たちはすでに備わっている体の働きにはそれぞれ意味があります。その意味を知って過度に落ち込むことのないようにしたいものです。


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