目は臆病、手は鬼

　本日は、東京で開催される障がい者施設経営セミナーに出席いたします。


　今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。


　ドキッとする言葉ですね。この言葉が最近ブログやツイッターなどで静かに広まり、様々な問題でくじけそうになっている人々の心を励ましています。私もクライエントさんの一人からこの言葉を教えていただきました。
　大震災で大きな被害を受けた三陸の漁師のある方が、瓦礫を片づけながら、テレビカメラにむかってこう言ったそうです。「昔からこの辺ではね、『目は臆病、手は鬼』って言うんだよ。手を使って鬼になるっていうんだ」「見てると怖い、どうしようって思うけど、結局、こうやって手を使ってやるしかないのよ。鬼になるってえのは、不可能なことを可能にするってえぐらいの意味なんだなあ」。その放送がきっかけで、この言葉が広く知られるようになったのです。
　私にこの言葉を教えてくれた青年はうつ回復期で、リハビリ出勤中です。この時期は少しだけ行動することを私はすすめます。なぜなら脳科学でも実証されているように、やる気が行動を生むのではなく、行動がやる気を生むからです。彼は心の中で何度も「行動が先、やる気は後。職場に行くだけで100点満点。目は臆病、手は鬼」と唱えながら、重い体を引きずるようにして職場に行き、チャレンジしています。
　「金藤さん。おかげさまでなんとか3ヶ月行けています。そんなに気を負わなくても、手さえ動かしていればなんとかなるもんですね」とおっしゃいました。感動しました。