仙台の行政書士より241125心のメッセージ
今日は、中村芳子先生の言葉のご紹介です。
聖書には逆説的な教えが多いが、これもそのひとつ。
立場が上の人間は下の者に仕える存在になりなさい、と言う。上司は部下に、先生は生徒に、親は子に仕えなくてはいけないことになる。
しかし、聖書は権威を否定しているわけではない。むしろ『ローマの信徒への手紙』でパウロは「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです」の述べている。
権威には責任がともなう。だからこそ権威を持つものは、自分がゆだねられている人たちの人格を認め、謙虚になり、教え導かなくてはいけないのだ。
力を振りかざして大上段に構えるのは、上に立つ者にふさわしい態度ではない。
イエスは、最後の晩餐の前に弟子たちの足を洗った。当時、奴隷が主人のためにするとされていた仕事をし、身をもって教えたのだ。
相手を自分より優れていると考え、愛することで初めてできる行為だ。
ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである。 ヨハネによる福音書13:14-15