現在地の自分

　本日は、NPO法人設立申請と株式会社設立に関するそれぞれのご相談をお受けいたします。


　今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。


　人はなかなか自分がいる現在地が分からないものです。なぜかというと、自分ではない自分を生き続けているうちに、本当の自分に帰れなくなるからです。
　ロンドンに行った方が、こんな報告をしてくれました。その方がホテルを出て散歩しているうちに、迷子になってしまいました。困ったのは自分泊っているホテルの名前を忘れてしまったことです。「尋ねるにも尋ねようがなかった」と苦笑いなさいました。
　まずは、自分のいる場所を見出すことが必要です。生活の中で、イライラしたり、腹が立ったり、喜びが無くなってしまうとき、それは、自分が現在いる位置を知る最大のチャンスです。ある人は「それを知ると惨めになる」とおっしゃいました。そんな自分でありたくない、あるはずがないと思うからです。現代の価値観や、自分が勝ってにつくりあげた願望という物差しで、現在地の自分を計ると、たしかに「自分はダメだ」と惨めになるかもしれません。しかしその物差しは、時代とともに移り変わって行くもので、絶対的なものではありません。現在地の自分を見つけ、受け入れましょう。決して人生の迷子になることはありません。