仙台の行政書士より241125心のメッセージ
2011年最後の日を迎えました。この一年皆様にご支援をいただき心より感謝申し上げます。
今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。
田舎暮らしのAさんの体験談です。
真冬日に停電になりました、二、三時間の辛抱と思っていましたが、日が沈み真っ暗になって、はじめて心配になりました。テレビも冷蔵庫も、あいにく暖房までも全部止まってしまいました。車は雪に埋もれ、電話も通じず、全くのお手上げ。さらに体を動かした途端に、ロウソクの火が消え、家中不気味な世界が広がりました。はじめのうちは、頭にきたり怖くなったりとAさんはとても動揺しました。
しかし、数時間が過ぎ、心持が変わってきました。ロウソクの光とその反射で輝く紙の白さ、時間が止まったような静けさ、考えてみれば、何千年も人はこんなふうに夜を過ごしていたのです。いかに便利な暮らしに慣れていたかをAさんは思い知らされました。
三日目の夜、電気が点いた時は軽いめまいを覚えたそうです。物が一斉に見えてきた途端、神秘の世界が跡形もなく消えていきました。本当の豊かさを見出しにくい時代、心鎮めるひとときを持ちたいものです。今日は大晦日。今自分に与えられている恵みを一つ一つ数える日です。