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空白は怖くない

菊地茂

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 本日は、心の障がい者の就労支援と財産管理のご相談をお受けいたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。


 最近、依存症の人は、実は空白恐怖症なのではないかと個人的に感じています。空白の時間、空白のスケジュール帳、空白の場所、空白のお腹、そして空白の心。それを埋めようとする衝動が依存症を生むのではと思うのです。強迫的に仕事や家事を行い、スケジュール帳が真っ黒だと安心する。け結果、仕事中毒になる。衝動買いをして部屋中物だらけにしてホッとする。結果、買い物依存症。空白のお腹と心を埋めるために強迫的に食べて、自分を責め、リセットするように吐く。結果、摂食障害。空白の心を満たすためにお酒を浴びるように飲む。結果、アルコール依存症になる。
 そして一番依存し易いのは人間関係です。人に関わり関わられている間は、空白の心を塗りつぶすことができる。しかし、その結果、お互いにもたれ合って、その息苦しさに苦しみながら、最終的には共倒れ。恋愛依存症、共依存の世界です。依存症の方々のお話を伺いながら、私には「空白が怖い!」という心の叫びが聴こえます。
 でも、そもそも空白は怖いものなのでしょうか?空白は、決して怖いものではありません。素敵なチラシや素敵なお部屋は、実に空白の部分を活用しています。座禅は、空白の心を無理矢理作り出す瞑想法だと聞いたことがあります。空白は決して怖いものでも、悪いものでもなく、実は人間に必要なものです。生活の中で、心の中にあえて空白を作る。その居心地の悪さに耐える。現代人には必要な習慣です。


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