人格的な出会い

　本日は、株式会社設立と一般貨物自動車運送事業許可それぞれのご相談をお受けいたします。

　　
　今日は、田中信生先生の言葉のご紹介です。


　心に痛みを持つ多くのお子さんたちに出会うときに、そこに共通したいくつかの訴えがあります。その一つは「親と出会いたい」ということです。
　当のご両親はその意味を理解できず、「こんなにまでこの子どものことを思い、共に住み、愛し、できる限りにことをしてあげているのに」と不審に思われるばかりです。ここに親と出会っているのに、親に出会っていないと言うパラドックスがあります。
　そもそも、この「出会い」という概念が、私たち日本人には極めて希薄かもしれません。一個の独立した人格と人格の出会い。相手を支配するものでもなく支配されるのでもない人格的出会い。心と心が通じ合っていることを実感できる出会いを子どもたちは求めています。特に心病む子どもさんほど、この出会いに飢え、食糧を求める難民のように「親と出会いたい」と叫んでいます。
　まずはわが子の気持ちを汲みましょう。どうしても、わが子の気持ちではななくわが子のしていることに意識が行きがちです。でも子どもさんが分かってもらいたいのは自分の気持ちです。わが子の言っていることではなく言わんとすることをつかみましょう。命が通い合う出会いが始まります。