わざわいを恐れない生き方

　本日は午前中、建設業経営事項審査申請に関するご相談をお受けいたします。午後は、グローバル経済国際フォーラム交流会in仙台に出席いたします。


　今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。


　数々の作品で、今もなお多くの人々を励まし続けている作家・三浦綾子さん。綾子さんを生涯支え続けたご主人光世さんのお話です。
　三浦夫妻の友人でМさんという方がおられました。Мさんは姓名判断をなさる方で、ある時光世さんに、「お名前を変えられたらいかがでしょうか？この名前の持ち主は生涯病弱なのです」と改名を熱心に勧めたそうです。クリスチャンである光世さんは、丁重に断りました。しかしМさんは、謙遜にしかし熱心に、一日も早く改名するように勧めてこられます。ある日、光世さんは、Мさんにこう言いました。「もし、私が病気をしないで強健な体であったとしたら、私のような人間は、たぶん自分自身の力に頼って、全能の神様を信じるということができなかったと思うんです」。それでもあきらめないで勧めてくれるМさんに、光世さんは、聖書の言葉を引用しました。「あなたがたはキリストのために、ただ彼を信じることだけではなく、彼のために苦しむことも賜っている」（フィリピ人への手紙1章29節）。
　一元に生きる人とは、「さいわい」だけでなく「わざわい」も、人生になくてはならない大切な要素であると考える人です。「さいわい」だけで「わざわい」がない人生は、もしかして人生の半分しか味わっていないのかもしれません。「わざわいを恐れない」生き方は、人生を真に味わい深いものにしてくれます。光世さんの迫力ある生き方に、教えられました。