仙台の行政書士より241125心のメッセージ
本日は、NPO法人設立認可申請と一般社団法人設立、さらには建設業許可申請に関するご相談をお受けいたします。
今日は、井出かほる先生の言葉のご紹介です。
21歳の朝、突然の交通事故で、体の自由を失った大石邦子さんの一文を紹介させて頂きます。
「病室に母が来ると八つ当たりです。寝たきりになってしまった娘から、ありったけの暴言を吐かれ、八つ当たりされ、しかしその暴言を受け止め、受け止めるだけではなくて、一緒に生き通そうとしてくれた母の心を、私は分からなかった。癌の再発を繰り返しながらですから、毎日私に付き添うことはできませんでした。私は母に会いたくて、ひたすら我慢をし続け、でも母が病室の前に現れた途端に、私の中で心が破裂してしまう。『もう、私の人生なんか、なにもかもすべて終わりよ』。そう言ってどれだけ母にあたったことか。そんな時、母は涙ぐみながら、私の手を握りしめて言いました。『なにもかもすべて終わりっていうことは、何もかもすべて新しく始まるということでもあるんじゃないの?』。何が始まるの。こんな体で何が始まるの?何言ってんだ!私は言いようもない怒りで頭が破裂しそうでした。
でも、今(63歳)になって、あの母の言葉が真実だったと思います。そして、その言葉は本当は母が自分自身に言い聞かせていた言葉ではなかったかと思います。ある日、突然寝たきりになってしまった娘を抱え、自分は癌の再発を繰り返しながら、何があっても生き通す。そういう母自身の覚悟の言葉ではなかったかと思うのです」。
人を励ますとき、実はそれは他の誰でもなく自分自身に語っているときがあります。自分を励ますように人を励ます。そういう励ましこそ、人々の心に深く根をおろすのです。