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「女心と秋の空」の深層

菊地茂

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 本日は、カフェ・アート・レストラン「オリーブの風」開催される「オリーブサロン」と、エマオで開催されます宮田光雄先生の講演会に出席いたします。

 今日は、田中裕樹先生の言葉のご紹介です。


 ある出版社が、男性100人に女性の「わがまま」についてのアンケートを採ったところ、「気まぐれ」「身勝手」「欲張り」「ああいえばこう言う」などの回答が寄せられたそうです。
 女性が、男性に無理難題を言って男性をわざと困らせるのは、女性特有の「愛情の確認行為」と言っていいでしょう。これを心理学用語で「アンビバンレント」(両面感情)と言います。心の中に相反する感情や価値観が両立していることを表しています。つまり「好きだけど嫌い」「愛おしいけど憎い」と言った二つの気持ちが共存しているのです。
 相手が特別な存在になればなるほど、アンビバンレントは強くなります。好きな分だけ嫌いな気持ちも強くなる。愛しい分だけ憎しみも強くなる。そんな女性の心のカラクリを分かっていると、「女心と秋の空」で片づいていた女性の気持ちの心の移り変わりを、男性は深く理解することができるようになります。
 女性は、わざと男性を困らせることによって「こんなことを言う私でも、あなたは受け入れてくれる?愛してくれる?」と男性に問いかけているのです。さらに言うと「どんな私であってもありのままを受け入れて!愛して!そしてはやく私を安心させて!」と叫んでいるのです。女性の我がままの背後には、自分だけに注がれる無条件の愛を求める愛情欲求が隠れています。このことを女性の方も男性の方も心していると、より深いコミュニケーションが生まれます。



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